スーパーアートライフ

日常、買い物、ガジェット、アイドル、音楽、ASローマあたりのことを書く日記です。陸マイラー活動でハワイ旅行とか遠征してます。子2人の4人家族。

Wii

昨日まで全く買うつもりも無かったWii。昨日の夜モ嫁に「Wiiってどう思う?」と聞いてみたら「ニュースでやってる人を見て面白そうだった」と思いのほかいい感触の答えが返ってきたわけですが、それが『Wiiをやるのが面白そう』なのか『Wiiをやっている人がいとおかし』なのかどちらかが判断が実はつかなかったりするのですが、どっちの答えにしてもどうやら僕の中ではそれがゴーサインと取れたらしく、普段は絶対起きもしない6時半に跳ね起きてから「うーん、Wiiってほんとにいるの?ってーか、別にやりたいゲームなんて無いんですけれどもー」と言うもっともな迷いが脳みその中を駆け回りその時点で右脳も左脳も無いわけですが、頑張って6時半に起きた自分の意地と衝動的な感情でWiiを買っても怒られないというある種の身の保障が確保できていることが乗り気でないままWiiを買うことを後押しして、なぜか半ば義務感を感じながらも出かけました。

Wii2

そして、家を出て最初の坂を登りながらも「なんで歩いてるんだろう?」という疑問符が煙のように浮かび上がっては消え、そして浮き上がっては消えていたわけですが、ある種の決意をして歩き出したわけだからそれはもう引き返すわけには行かなく、「寒いなぁ」とか「別にやるものないなぁ」とかぶつくさ言いながら、2駅離れた商店街沿いにある小さなゲーム店に歩き出した。そのゲーム屋で事前に「Wiiの予約はありません。当日先着順の発売になります。」という張り紙を見ていたし、PS3に比べると割と潤沢に在庫があると言うネットでの情報もあったので焦る気持ちも無くゆっくり散歩をしながら歩き始めた。
けれども、1分歩いただけで欲しくもないしやるゲームも無いWiiを買うために猛烈な焦燥感が毛穴からぽつぽつと沸き立った。結局歩いて15分程度の距離なのに電車で1回乗り換えて10分で店に着いた。商店街を歩いていても平和な土曜日の朝となんら変わらず、遠巻きから店が見え始めても人影は感じられず路地に並んでるのかな?と思っていたが、結局誰にもいなかった。いやー、まいったなーWiiなんて別に欲しくなかったんだけど先頭かよー、Wii必死系と思われたら嫌だし、道行く人に「これ何の行列ですか?」とか聞かれたらいやだなぁ、「いー、えーとWiiっていうゲームみたいですよ?」とまるでゲームには興味ないんだけど甥にねだられちゃって並んでいるんですみたいな善意の第3者を演じてみるか、と考えながら店の前に立つと「Wiiの販売は混乱を避けるため整理券を配布させていただきました。今から並んでも購入いただけません」という張り紙が。ファック。
んだよ、それ。当日先着順って言ったじゃん。書いてあったじゃん。それが何よ、整理券って。それってもしかして、0:00から本日ですから整理券配りました的な?そういう大人的な?そういう事するわけ?
この時点でもうWiiを手に入れなくてはいけなくなった。年に5回もない「6時半に起きた超頑張ったボク」に報いなければいけない。ただ事実は事実として受け止めなければならないし、張り紙を見て立ち尽くしていると「あの人Wii買えてないのね(pgr」と通行人に思われても不味い。むかつきながらも気を入れ替えて、次に近いゲームショップまで歩いた。せっかくなので散歩気分で遊歩道を選んで歩いたら、澄んだ空気の澄んだ水色の空と日差しが気持ちよく、女子高生の登校時間と重なって、ふむふむよいよいと次第に機嫌がよくなりふらふらと歩いて次の店に近づいた。この店はPS3が初日に結構入荷していたらしい、所謂優良店だ。しかも普通の人が入るには少し抵抗のある、ゲーマーご用達のような店だ。ここはいける。というか、1店目が駄目でもここがあるかと保険にしていた店だ。ここなら大丈夫だろうと思って店に着いたらここも人稲。店には「本日のWii入荷はございません。なお、今後の入荷予定も未定です。」と。シュール。
ちょっと何なのよ、それ。あんたのところは優良店じゃない。なのに発売日に発売しないなんて、牛丼を売らない吉野家みたいなもんで、ああなるほどやっぱり吉野家の存在意義はもはやないよなぁと納得もしてしまったけれど、とにかくこの店でも売ってないのは納得いかない。
もう火がついた。

Wii3

土曜日、年に数回の早起き、休日の楽しみである二度寝を犠牲にしてまで得た対価が残酷な張り紙2枚では割があわなすぎる。イミフ。もはやWiiが欲しいとかリモコンを振りまわしたいとかそういう問題ではない。Wiiを手に入れたという事実が必要なのだ。つまり、Wiiを手に入れるということのみが目的でその後ははっきり言ってどうだっていい。Wiiが無ければだめなのだ。ああああああ気がおかしくなりそうああああああああ。2枚目の張り紙を見た後、渋谷ビックカメラにて抽選販売を行うということを思い出した。思い出したということは、つまりはWiiに興味が無いそぶりをしておきながらもあわよくばWii買っちゃおっかなーという色気がはみ出ていたという事で、昨日までまったく興味がありませんでした的な昨日のテキストは半分くらい嘘なんですけど、今は興味が有る無しとかじゃあくてWiiが必要なの。その足で電車に飛び乗り一路渋谷へ。
朝8時過ぎの渋谷はまだまだ静かで、昨日の夜中の雰囲気がまだ漂っているよう。もやはかかっていないけどもやってる。信号を渡りビックカメラにつくと、おおおおお人が沢山いるわ。そう!これだよこれ!この殺伐とした空気!何の希望もない仏頂面の数々!高い黒ダウン率!抽選というのに随分前から並んでいるような様子の人もいて、意味のわからない一触即発状態。そのおそらく始発やらもしかしたらその前から並んでいたかもしれないような人たちと、後からのこのこ、チース、ア、スイマセンチョットトオルンデ、ィヤセンと来た自分と対等な立場になれるシステムが素晴らしいね。それに比べてヨドバシカメラのあの強欲で傲慢な企業姿勢?っていうの?とは比べ物にならないですよ、ビックさん。
行列は階段にできていた。客は1段に4人ずつ並べられ地べたへ着席している。それがだんだんと連なっていく階段にできている行列をずいずいと登り、結局僕は5階までたどり着いた。階段を上る途中の行列の僕を見る視線は辛辣そのもので、「おめーまじくんじゃねーよ」という声にならない声の大合唱だった。しかし基本はゲーマーの皆様方であるし、一見はとても強そうな人はほぼ皆無で、僕が言うのもなんですが社会性が欠如しているような人たちであるわけだから、内心「おめーまじくんじゃねー」という心の声は発していても、いざ目が合うとみんなDSを始めていた。僕が着いた列はちょうど踊り場でのびのび座れた。のびのびと、どっこいしょらしょと座りながら足を伸ばして「人が来ていやなら早い者勝ちのヨドバシさんにでも並んでればいいっじゃーん。」と思った。思いながらぼんやりと時間を待っていたのだけれど、その間続々と僕の後ろに列ができてきた。並んだ当初はこれくらいの人数だったらもしかしたら抽選するまでも無いんじゃね?と余裕をぶっこいてジェットのように空を飛んでいたのだけれど、そこまで続々と順調に人が来るとおいおいおいおいおいおいおいおいちょっと待て待て待て待て待て待てと思いながら、人をにらむ自分の姿がそこにあった。そして人と目が合うとDSで常識力をつけた。そうこうして、つかない常識力をつけるふりをしてどぎまぎしながら1時間が過ぎると行列が進んで抽選になった。ビックカードをバーコードで読み込み下7桁が当選番号になるシステムだ。チッス、オツカレッスと店員に会釈をして、ほっと一息を着いた。抽選の発表まで2時間ほどあったので渋谷をぶらつこうか考えたが、2時間という時間をつぶすにはいかにも中途半端だったので、一度岐路に着いた。

Wii4

結局家にいたのは1時間足らずだった。おもむろにテレビをつけ、よし、今日もオヅラさんてらやばす、と思ったり、メールをしたり、そしていよいよどのソフトを買おうかなとネットで調べたりした。やっぱりゼルダは外せなさそうだよなー、あとはじめてのWiiもコントローラーがついてるから買うべきなんだろうな、あ、でもメイドインワリオは2人でやるには打ってつけっぽいしなぁ、Wiiスポーツクソゲーの集まりみたいだから切ろう、ゼルダとあとはどっちかだなと思っていたりして1時間を過ごした。
こういうクジごとは、根拠の無い自信が大事である。おどおどしたりどうせ当たらないから最初っから落ち込んでいれば、外れてたとしてもあんまり落ち着かなくてすむし…という考えは非常に愚かである。たかがこんなことで保身に走る必要などまったく無いのだ。それに君らは朝っぱらからたかがゲームごときに必死に並んで殺伐として睨んではDS、睨んではDSを繰り返していた、社会不適合者予備軍だろう!はっきり言って守るものなど何も無いね。無いよ、無い。大体こういう運ごとっていうのは、どーんと構えていたほうが絶対有利なのだ。根拠はよくわからないけど、っていうか根拠が無いからこその運でしょ?
と、はてなに書く文章はこうしようと思いながらビックカメラへ足を運んだ。
発表の方法は張り紙だった。受験の合格発表の掲示板を思い浮かべてもらえれば、もうそれが正解でまったく同じシステムであった。掲示板には下7桁の数字が羅列してあった。おい!どけよ!と拭うのを忘れた汗を飛び散らせながら掲示板へ向かった。かなりドキドキしていた。というのも、こんな発表を受けるのは中学受験以来人生で2回目だからだ。口から出かけていた心臓を無理やり飲み込み、3320758、3320758、3320758…と数字を必死で探した。必死で探していたが、周囲の人間に必死で数字を探しているということがばれてしまうと、その相手には一生ある種の弱みを握られ続けることになるわけだから、いたって平静を装っていた。朝っぱらから行列に並んで必死で抽選権を得たにもかかわらず、だ。3320758!3320758!3320758!3320758!?3320758???3320758?????3320758…。……。……………………………………。


無い。


最初っからわかっていたのだ。こんなゴミ屑のような人間に、Wiiが当たるわけが無い。そもそも欲しくなかったんだし…と自分を慰めていたが、涙がこぼれそうだったので空を見上げた。見上げた先にはマクドナルドがあり、憎くて憎くて悔しい気持ちをすべてグラタンコロッケバーガーにぶつけた。グラタンコロッケバーガーはぐにゃりと潰れ僕ののどを潤した。おいしかった。
大体そもそも、この僕の「根拠の無い自信」というものが諸悪の根源である。ハロー!プロジェクトのファンクラブに入っていた頃は、申し込むチケットはすべて最前が来ると信じてやまなかった。しかし、3年間で最前が来たことは一度も無い。ただ最後まで信じてやまなかった。それは純粋無垢なポジティブさというよりも、自分の浅ましさ、欲、自分のみを特別視している自分がいるからであった。
藤本美貴さんのソロツアー「MIKI①」で最前ブロックの場所を確保したとき、そしてW(ダブルユー)さんの「愛の意味を教えて!」のゲリライベントのとき、それぞれ藤本美貴さんと加護亜依さんと数多く目が合った。妄想乙と思った奴、乙。あの時、間違いなく二人とも僕を見ていた。僕もそれぞれ二人を見ていた。つまりは見詰め合っていたわけであり、間違いなく、二人とも僕のことが好きであった。これは動かせない事実である。妄想乙と思った奴、乙。だからそれぞれ二人と違った形で出会っていたのであれば、間違いなく僕は連れ添う仲になっていたのだ。だから、例えば加護亜依さんに対しては声を大にしてタバコを辞めさせることができた。僕だったらできたのだ。しかし、加護亜依さんと僕は出会うことができなかった。何の因果か、加護亜依さんはタバコを吸ってしまい謹慎処分となりすっかりテレビから消えてしまい、そして僕はせっかく6時半という年に数回しかしないくらいの早起きまでして努力したのにもかかわらず、欲しくもないWiiが買えず落胆していて、僕より後に来た奴らがWiiを買ってニヤニヤしてやがる。こんな世の中間違っている。加護亜依さんの謹慎は解かれるべきだし、僕もWiiを手に入れるべき人間だ。
とぼとぼと背中を丸め社会不適合者+Wiiを買えなかったものとして道の端っこを謙虚に歩いて渋谷をぶらついた。歩きながらいろいろ考えていたら、最初はWiiを何としても手にいれなければならない!とも思ったが、じわじわと、そういやPS3が欲しかったんジャンね、僕ってば、という結果に達し、そしてまー駄目元でもTSUTAYAでも見てみるかと思いとんとんとTSUTAYAの階段を降りたら、「PlayStation3入荷しました!」の文字!あわててレジにいき「ぷぷぷぷぷぷぷぷぷプレステ、いやPS3はあ、あ、あ、ああああるんですか???あるんですか??????*1」と聞いたところ店員さんは「はい!ございますよ!でも、60GBは売切れてしまいました。」と答えてくれた。っんー!20GB…。20GBと60GBの違いは、HDDの容量の違いと無線LANとカードリーダの有無である。そこで一番重要なのは無線LANの有無である。なぜなら、HDDは手作業で換装しなおすことができる。つまり、市販のもっと大容量のHDDを入れることができるということだ。そして、カードリーダはUSBのリーダをさせば読み込めるし、そもそもPS3にリーダを刺すことはないだろう。しかし、無線LANは増設もできないし、純正の後付の機械も売っていないし予定もないらしい。無線LANを使うとPSPと連携してどーたらこーたらができるのがメリットらしいが、PSPと連携して何かをする自分を思い浮かべてみようとしても、まったく持って浮かばない。つまりは、無線LANは使わないであろうということだ。
しかし、無線LANを使う使わないと、無線LANがついているついていないということは、まったく別の意味合いがある。つまり、無線LANを使わなくても、無線LANが着いているという事実が必要なのだ。でも、それが20GBにはついていない。今売っているのは20GB…。でも、PS3を店頭で売っているのは初めて見る光景で、正直Wiiを買おうとしたときの興奮度とは比べ物にならないほど興奮している。こんなことだったら最初っからTSUTAYAにきてればよかったんだ。そしたら60GBが買えたのに。そもそもWiiが欲しくなったのは、PS3を手に入れられなかったある種のフラストレーションの発散である。せめてWiiの抽選の後にTSUTAYAに直行するべきだった。グラコロ食ってる場合じゃなかった!しかしうかうかぼやぼやしていると瞬く間に20GBも売切れてしまう!どうしようどうしようどうしよう!と迷っていると、目の前の奴が早速20GBのPS3を購入してやがる!おい!それは俺のだぞ!
ということで、20GBのPS3を買ってしまいました。今必死で20GBを買った自分を正当化できるように、60GBじゃなくてもいいんだよ的なテキストを探すためにネットカフェに入りました。結局僕はこうなんです。何の進歩もしない、自分で自分を踊らせ、追い詰め、そして無理やり納得させる、そういう人生なんです。ただ一切は過ぎていきます。

*1:プレステ3からPS3と言い直したのは、プレステ3という言葉がいかにも素人くさくて、PS3と言ったほうがなんだか格好よかったからである